弾けるような笑顔と明るい声のトーンで、彼女が話すとぱあっと周りの空気が明るくなる。そんなRinaさんは英会話ライフスタイリストとしてSNSの発信や本の出版もしている。コロナ渦で海外にはなかなか行けない社会になってしまったが、彼女は基本的に日本で学びながら英語が話せるようになった女性。インターネットを通じて個人でも世界に対してビジネスを展開できる時代に、自分らしい働き方を叶えるために「英語」という鍵が開いてくれる可能性の扉があるかもしれない。
英会話ライフスタイリストとはどんな仕事ですか？
英会話そのものにフォーカスするだけではなく、英語をツールとして、その人の夢ややりたいことを叶える為にサポートをする仕事です。
具体的には、「１日3分インスタ英会話」と題してインスタで日常会話でリアルに使える英語を紹介したり、英語をもっと学びたい人やアウトプットしたい人の場としてfacebookで無料のコミュニティーを運営しています。そして、英語を教えたい人、移住のサポートなど英語を使ったビジネスをしたい方へのコンサルタントもしてるんですよ。
夢は追求していくと、その人の仕事になることが多いですよね。そうなった時、英語力だけでは解決できないポイントをサポートできたらな、と思ったんです。
私は以前、楽天で働いていたのですが、ちょうど楽天が社内を「英語公用語化」した年に入社したんです。ビジネスシーンでの英会話も経験できましたし、ビジネスで大事な数字の流れや顧客の動向などを読み解くことも自然と身についたので、その経験が役立つのではないかと。
英語を教えることが得意でも、ビジネスとしてレッスンを商品化したり、集客することが苦手な方もいるので、その人その人の理想のライフスタイルを叶えるため、私の経験を通してアドバイスさせてもらったり、どう情報を広めるかを一緒に考えています。
以前はマンツーマンで英会話のレッスンもしていたのですが、「教える人を育てたい」という気持ちが芽生えたり、「もっとたくさんの人に私の想いを伝えたいな」と思うようになって、スタイルが変わってきました。
「＃English is just a tool」が合言葉？
はい。facebookのコミュニティ内では #English is just a tool （英語はツールだ）が合言葉なんですが（笑）、なぜ英語を学びたいかが明確だと習得も早いんですよ。
そして、その学び方もいろんな方法があるので、その人がどんな状態で、どんな学び方をしたら無理なく続けられるのか、カウンセリングをした上で学びのプランニングもしています。
英会話と一口に言ってもいろんなスタイルがあるんです。スクールに行くだけが方法ではありませんし、英語力によっても必要な学びって違うので、パーソナルレッスンがいいのか、グループがいいのか、とにかく今は読書量を増やす時期なのか、発音に集中したいのか、その人に合った学び方のプランニングを提案することで、無理なく継続的に続けられると思うんです。
英語は今日学んだからと言って明日すぐ話せるようになる訳ではないので、モチベーションを継続できるように「学びのスタイルを変えてみようか」「こんなところに行ってみたら？」など、アドバイスをくれる存在ってありがたいんですよ。
そして、やりたいことの内容や業種によって英語にも専門用語や独特な言い回しがあります。日本語でも美容業界と法律の世界では使う言葉は全然違いますよね。同じように、一般的な英会話を学ぶだけでは、その業界に必要な会話を習得できないので、基礎的な学びの他に専門性の高い英語を習得できる場を作りたいなと思っています。